そして夜……。 噂のその妖怪とやらを拝みに僕とチカはこっそりお寺を抜け出すことに成功した。 「本当にそんな妖怪が出るのかなあ?」 「だな、出ないほうがいいとは俺も思うけど、もしそんなものがいたとしたら退治しちゃった方が町民の不安も解消されるから…
何日かぶりに外に出た僕は気ままに散歩を楽しんでいた。 お団子を食べて元気を出そうとチカが提案してくる。 うん、美味しそうだな……。 みたらしと蓬団子を三本ずつ注文する。 「毎度ありー!」 団子屋の主人が注文した団子を差し出してくれた。 お茶を飲み…
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