すふにん小説

転載は禁止です(C)

ドラゴンになって

周りには、七色の色で彩られた鉱石がたくさん転がっていた。ここに転がっている、石ころ一つ取ってみても、相当な高値で取引されることは間違いない。これを何個か、持ち帰ることができれば、億万長者になることは間違いなかった。僕は果たして、夢でも見て…

プロット

僕は船頭らしい人に、乗船券を渡すと、船に乗り込んだ。辺りを見渡すと、たくさんの積み荷が運ばれているのが見えた。出発は明日の午前十一時らしい。それまで自由に船を見学しても良いとのことなので、散策してみることにした。随分と広い船の様だが、客は…

天使の居ない日々

私は、考えていた。どうしてガブリエルは居なくなってしまったのか。私をいつも愛してくれていた、あの大天使。神様への信仰が足りなかったせいなのだろうか。そういえば、あの永遠列車という本を読んでから、私の人生は変わってしまったのかも知れない。 永…

らふ

諸行無常という言葉があるように、世の中もどうなるかわかりません。もしかしたら、戦争も起きるかもしれないし、やはり起きないかもしれません。社会的弱者が果たして、不幸なのか。ニートや引きこもりと呼ばれる人間は、高学歴社会人に敵わない。結婚でき…

輪廻転生

穏やかな風が私を包む。朱色で構築された神社の鳥居を跨いだあと、中央を避けて参道を歩く。手水舎で手と口を清めて、参拝の準備を整えた。丁寧にお辞儀をし、賽銭箱にお賽銭を入れた。鈴緒を鳴らした私は二拝二拍手一拝の儀を終える。「神様、この世に生ま…

世界が終わってしまう光景

世界の終わりが来るとしたら、あなたは何をしますか……? この話はあらかじめ未来の物事が記された書物。そんな予言の書を拾った少年の物語である。「だから、そんなものがある訳がないでしょう。陽太……いつまでも子供みたいなことを言っていないで、真面目に…

予言の書(仮)

世界の終わりが来るとしたら、あなたは何をしますか……? この話はあらゆる未来の物事が記された書物。そんな予言の書を拾った少年の物語である。「だから、そんなものがある訳がないでしょう。いつまでも子供みたいなことを言っていないで、真面目に勉強をし…

四郎法度書

体力がなく、引きこもりがちだった僕は地元の戦国時代、軍神と呼ばれる上杉謙信が祀られている春日山神社まで来ていた。 どうか僕にも人並みに仕事ができるようにと祈願する為だ。 なけなしの千円札を入れ、鈴を鳴らして二拝二拍手一拝をして、軽く会釈をす…

天草四郎伝説(仮)

体力がなく、引きこもりがちだった僕は地元の戦国時代、軍神と呼ばれる上杉謙信が祀られている春日山神社まで来ていた。 どうか僕にも人並みに仕事ができるようにと祈願する為だ。 なけなしの千円札を入れ、鈴を鳴らして二拝二拍手一拝をして、軽く会釈をす…

仏教メモ書き貯め小説用①

人生は本当に不平等なのだろうか? ということをテーマにする。 みんなが考えているこのテーマは、 お金を持っていたとしても、寿命がもし60年だったら? 貧乏でも寿命が80年だったら、みなさんはどちらを取るでしょうか。 普通に考えたら、後者なのではない…

異類婚姻譚

長野の諏訪地域にこんな言い伝えがある。 人格神であり、精霊でもある、神の子が居たとされる民間信仰にもまつわる話だ。 その名は洩矢神。 今も諏訪大社に祀られていて、神道における土着神の頂点ともされている。その神が祀られている神社の数は2000カ…

お寺と観音様

「音夢、仏間のお掃除をしなさい」 なんで、お寺の掃除なんか……と思ったが、お母さんに言われて渋々掃除を始めた。 小さなお寺だけれど、毎回掃除には悪戦苦闘する。普通の家とは違って、お寺は神聖な場所であり、手は抜けないのだ。 私は三十分かけて掃除を…

アメイジング・グレイス

アメイジング・グレイス 僕は幼い頃から、母親に聖書を読まされていた。ジョン・ニュートン。それが僕の名前である。 母親は敬虔なクリスチャンだったが、僕が七歳の時に亡くなった。その後、成長した僕は、商船の指揮官であった父に付いて船乗りとなった。…

永遠列車

永遠列車って知ってるかい? 僕らを夢の国へと運んでくれるんだ。 その列車は千年かけて永遠を生きることのできる場所へと導いてくれる。 気の合う仲間たちと旅をするんだ、その列車には差別や裏切りもなくて、君を見捨てたりするような人は一人もいないんだ…

永遠列車

永遠列車って知ってるかい? 僕らを夢の国へと運んでくれるんだ。 その列車は千年かけて永遠を生きることのできる場所へと導いてくれる。 気の合う仲間たちと旅をするんだ、その列車には差別や裏切りもなくて、君を見捨てたりするような人は一人もいないんだ…

永遠列車

永遠列車って知ってるかい? 僕らを夢の国へと運んでくれるんだ。 その列車は千年かけて永遠を生きることのできる場所へと導いてくれる。 気の合う仲間たちと旅をするんだ、その列車にはあなたを見捨てたりするような人は一人もいないんだよ? 毎日、楽しい…

小説らふ2

「確かに、考え事がすべての元凶だとしたら納得がいくわね……」 「そういえば、人間が武器を作ったことや、戦争を行ったのも考え事が原因なのよね」 僕は、その通りだと頷いた。 「武器も戦争も、人間が考えた妄想の産物だからね」 「妄想って怖い世界なんだ…

小説らふ

「確かに、考え事がすべての元凶だとしたら納得がいくわね……」 「そういえば、人間が武器を作ったことや、戦争を行ったのも考え事が原因なのよね」 僕は、その通りだと頷いた。 「武器も戦争も、人間が考えた妄想の産物だからね」 「妄想って怖い世界なんだ…

タイトル「善悪の木の実」

主なる神は、土の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあ…

学校の課題(1)

小説が上手くなりたい。ネットの小説投稿サイト等に「すふにん」というペンネームで投稿している僕は、どうやったら小説が上手くなれるかを模索していた。 小説が上手くなるには、ただ書いて、書いて、書きまくるしかない。 後はひたすら本を読むことだけだ…

一千年後の人類

一千年先に起きる出来事として考えられるものはやはり宇宙戦争であろう。 人類が地球で暮らす時代はもう終わった。 資源が尽きた地球で暮らすことは困難となり、人々は宇宙に飛び出した。 それでも人類の営みに変わりはなかった。 人類は変わることがなかっ…

一千年先の未来

一千年先に起きる出来事として考えられるものはやはり宇宙戦争であろう。 人類が地球で暮らす時代はもう終わった。 資源が尽きた地球で暮らすことは困難となり、人々は宇宙に飛び出した。 それでも人類の営みに変わりはなかった。 人類は変わることがなかっ…

弥勒物語♯30

そうして僕は眠りの中に深くはいった。夢の中で僕は、今までのことを思い出していた。現代の自分に満足できず、タイムリープしてきて過去の世界にきたこと、学校生活を追体験して昔の同級生と出会い、そこで中々思うようにいかず、タイムリープができる腕時…

弥勒物語♯29

それから、お寺に帰ってきた僕たちはお釈迦さまの前で坐禅を組むことになった。「一体、なんだったんだろうなあ。お釈迦さまの言いたかったことって」 僕は素直にわからないと言った表情でチカを見た。「多分、そのうち御声を聞かせてくれると思うからしばら…

弥勒物語♯28

「魔王に会いに行くですって!?」 謙信は弥勒に何と言っていいのかわからないようでいる。「一体、どのようにして? 会いに行くって言ってもどこにいるのかもわからないのでしょう?」「いや、ちょっとアテがあるんだ、清洲城というところに行ってみようか…

弥勒物語♯27

そして夜……。 噂のその妖怪とやらを拝みに僕とチカはこっそりお寺を抜け出すことに成功した。 「本当にそんな妖怪が出るのかなあ?」 「だな、出ないほうがいいとは俺も思うけど、もしそんなものがいたとしたら退治しちゃった方が町民の不安も解消されるから…

弥勒物語♯26

何日かぶりに外に出た僕は気ままに散歩を楽しんでいた。 お団子を食べて元気を出そうとチカが提案してくる。 うん、美味しそうだな……。 みたらしと蓬団子を三本ずつ注文する。 「毎度ありー!」 団子屋の主人が注文した団子を差し出してくれた。 お茶を飲み…

弥勒物語♯25

僕は半ば放心状態になりながらフラフラと仏堂を出た。 先ほどの出来事は何だったのだろう、幻でも見ていたのか、本当にあれは声だったのか、あるいは幻聴だったのかも知れない。 タイムリープをして精神的に参っていたこともあるだろう。僕はあまり気にしな…

弥勒物語♯24

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。僕はひたすら寺に篭り一人でひたすら念仏を唱えていた。戦後時代に来てからというもの、慣れないことで一杯だ。信長を打ち取る?果たしてそんなことでこの乱世の世は変わってくれるのだろうか?大体、戦争とはい…

弥勒物語♯23

寺を巡りながら修行していた僕たちは、思いもよらない出来事と遭遇することとなる。 僕らは尾張国に来ていたのだが、そんな時、街中で喧嘩騒ぎが起きたのだ。 「あいや、待たれい、其方はこのわしにぶつかっておいて詫びの一言もないのかい」 だが、ぶつかっ…