すふにん小説

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一千年後の人類

一千年先に起きる出来事として考えられるものはやはり宇宙戦争であろう。 人類が地球で暮らす時代はもう終わった。 資源が尽きた地球で暮らすことは困難となり、人々は宇宙に飛び出した。 それでも人類の営みに変わりはなかった。 人類は変わることがなかっ…

一千年先の未来

一千年先に起きる出来事として考えられるものはやはり宇宙戦争であろう。 人類が地球で暮らす時代はもう終わった。 資源が尽きた地球で暮らすことは困難となり、人々は宇宙に飛び出した。 それでも人類の営みに変わりはなかった。 人類は変わることがなかっ…

弥勒物語♯30

そうして僕は眠りの中に深くはいった。夢の中で僕は、今までのことを思い出していた。現代の自分に満足できず、タイムリープしてきて過去の世界にきたこと、学校生活を追体験して昔の同級生と出会い、そこで中々思うようにいかず、タイムリープができる腕時…

弥勒物語♯29

それから、お寺に帰ってきた僕たちはお釈迦さまの前で坐禅を組むことになった。「一体、なんだったんだろうなあ。お釈迦さまの言いたかったことって」 僕は素直にわからないと言った表情でチカを見た。「多分、そのうち御声を聞かせてくれると思うからしばら…

弥勒物語♯28

「魔王に会いに行くですって!?」 謙信は弥勒に何と言っていいのかわからないようでいる。「一体、どのようにして? 会いに行くって言ってもどこにいるのかもわからないのでしょう?」「いや、ちょっとアテがあるんだ、清洲城というところに行ってみようか…

弥勒物語♯27

そして夜……。 噂のその妖怪とやらを拝みに僕とチカはこっそりお寺を抜け出すことに成功した。 「本当にそんな妖怪が出るのかなあ?」 「だな、出ないほうがいいとは俺も思うけど、もしそんなものがいたとしたら退治しちゃった方が町民の不安も解消されるから…

弥勒物語♯26

何日かぶりに外に出た僕は気ままに散歩を楽しんでいた。 お団子を食べて元気を出そうとチカが提案してくる。 うん、美味しそうだな……。 みたらしと蓬団子を三本ずつ注文する。 「毎度ありー!」 団子屋の主人が注文した団子を差し出してくれた。 お茶を飲み…

弥勒物語♯25

僕は半ば放心状態になりながらフラフラと仏堂を出た。 先ほどの出来事は何だったのだろう、幻でも見ていたのか、本当にあれは声だったのか、あるいは幻聴だったのかも知れない。 タイムリープをして精神的に参っていたこともあるだろう。僕はあまり気にしな…

弥勒物語♯24

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。僕はひたすら寺に篭り一人でひたすら念仏を唱えていた。戦後時代に来てからというもの、慣れないことで一杯だ。信長を打ち取る?果たしてそんなことでこの乱世の世は変わってくれるのだろうか?大体、戦争とはい…

弥勒物語♯23

寺を巡りながら修行していた僕たちは、思いもよらない出来事と遭遇することとなる。 僕らは尾張国に来ていたのだが、そんな時、街中で喧嘩騒ぎが起きたのだ。 「あいや、待たれい、其方はこのわしにぶつかっておいて詫びの一言もないのかい」 だが、ぶつかっ…